泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2016年3月11日の【介護日記】から

ここ数日続いていた2015年から1年後、2016年の日記の振り返りになってしまいました。【介護日記】とはしているけれど、中身はそうでもないです(笑)

子供の頃ピアノを習っていましたが、もう誰も弾かないので処分をした話を綴っています。

私は嫌々習っていたのですが、実は父は娘にピアノを習わせるのが夢だったと、大人になってから母に聞かされました。父の夢を叶えてあげられなくて申し訳なかったと、今でも父の仏前に時々詫びています。

 

ところで3月11日は、誰もが忘れられない日。わが家は千葉なので甚大な被害というほどではありませんでしたが、何せ古い家屋なので外壁が崩れて鉄骨がむき出しになり、しばらくブルーシートでしのぎました。

地震発生時、幸いにも家にいて父の一番近くにいた私。ガスの元栓を閉めて父のもとへふっとんで行きました。とはいえ、その頃腰椎椎間板ヘルニアで仕事をクビになって自宅療養中だった私には、ガタイのいい父をひとりで持ち上げて車イスに乗せて避難するのは不可能。

落下物から父を守るために父に覆い被さるのが精一杯でした。

父を守ろうとしたら何も考えずに体が動いたけれど、後から腰が抜けるほどの恐怖を感じました。

忘れたいけど忘れちゃいけない日。

 

※ちなみに文中に出る「怪獣2号」とは、甥っ子(妹息子)

 

     ↓


【介護日記】……でもないけど父も関係していることなので😜

2016年3月11日


昨夜帰宅したら、わが家のピアノが消えていた(°Д°)

昨日のうちに処分……というか買い取ってもらったそうな。


もう何年も前からピアノの処分は考えていましたが、怪獣2号が遊びに来るたびに弾いていたので、彼がもう少し大きくなるまで待つことにしていました。

怪獣2号もこの4月から4年生。襲来頻度もますます少なくなるし、母がまた断捨離モードになってきたので、ついに昨日、手放しました。


このピアノがわが家に来たのは私が小学1年生の時。ピアノを習わされていたのですが(私は無理やりやらされた感強し。でも母曰く、私が自分で習いたいと言っていたと譲らない)、何せ嫌いで……(笑)

嫌いだから練習しないでレッスンを受け、練習していないのがバレるから怒られてますます嫌いになるという悪循環。

しかもちっとも弾けないのに、ピアノを習っているということだけで、発表会の伴奏をやらされたりして(。>д<)

地獄のような6年間を過ごしました( ̄▽ ̄;)


小学校卒業と同時に習うのは辞めましたが、中学生になってからは一時期音楽が好きになったこともあり、当時流行ったJ-POPを時々弾くぐらいのことはしていました。

でも、自己流だから一通り弾けるようになった時点で満足してしまい、やっぱりほとんど触らずじまい。


最近になって、母から「お父さんは昔から娘ができたら『エリーゼのために』を弾いてほしいと思っていて、あんたたちにピアノ習わせたのよ」と聞きました!!(゜ロ゜ノ)ノ

……「やっぱり私の意志じゃないじゃんか!」という思いはこの際置いておいて、父がそんなことを思っていた事実を知り、申し訳ない気持ちになりました(/´△`\)

『エリーゼのために』は出だしの数小節しか弾けまへん(ノ≧ڡ≦)


それを子供の頃に聞いていたら、とりあえず『エリーゼのために』だけ!マスターするように頑張ったかもしれないのに(「頑張った!」と断言はしません)。

お父さん!期待に添えなくてごめんよ~(。´Д⊂)


ピアノの引き取り依頼をした業者がどこなのか聞いていませんが、良心的で、わずかの金額ですが買い取ってくれたとのこと。こちらとしては引き取ってもらうのにお金がかかるかと思っていたのでラッキーでした😆💕

聞くところによると、行き先は主に被災地等、楽器が不足しているところだそうです。

古いピアノだけど、どこかで弾いてくれる人がいれば嬉しいな(⌒‐⌒)

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