泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2016年2月23日の【介護日記】から

父のアタマの中身に合わせて自分の役回りを瞬時に判断して即興寸劇(?)

端から見たらちょっと笑える光景だけれど、私も父もいたって真剣。ウソのない心の交流です。

私が誘拐されたと思って号泣する父の優しさは本物。それを幸せに思う私の気持ちも本物。

 

しかし、数秒後にはリアルタイムのジジイとアラフィフ娘の関係に(笑)

 

認知症になると意味不明な言動は多くなるけれど、心はピュアです。

 

   ↓


【介護日記】2016年2月23日

 

父は現実とテレビの中の出来事が混在します。

先日、子供が親から引き離されるといった内容のドラマを見ていたそうです。

心優しい父は、子供のこととなると時間が経過しても忘れません。


昨日、仕事から帰宅した私に対して「こっちにおいで」と呼び、手を握って離しません。

「よく帰ってきてくれたなぁ(号泣)さらわれちやって心配していたんだよぉー」と、私の手を痛いくらいに強く握りしめてきました。

そして「お父さんが抱っこしていなかったからさらわれちまって、ごめんよぉ~」と(;゜∇゜)

私もついウルウルして(ノ_・。)「お父さん、抱っこしてくれるの?」と聞いたら

「もちろんだよー」ってo(^o^)o


そうこうしているうちに父も落ち着いてきたのでそっと離れ、着替えて食事をして後片付け……。

しばらくしてから、「お父さん、抱っこして~(*≧∀≦*)」と寄り添ってみたら、「バッキャロー!そんな図体抱っこできるわけないだろっ!」って!!(゜ロ゜ノ)ノ

お父さん、さっきは抱っこしてくれるって言ったじゃないの~(。´Д⊂)


しっかりしているのは、娘としては嬉しいことだけどさ(*´∇`*)

なんかちょっと複雑……(・ε・` )

×

非ログインユーザーとして返信する