泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2017年2月4日の【介護日記】から

胃ろうの父に何か少しでも口から食べさせてあげたいという思いは、このころ常に思っていました。

嚥下リハは思うようにいかず、ドクターから匙を投げられてしまいましたが、私ができる範囲で少しでも……と。

 

いつもは半ば強制的に私から口に入れることを促すのですが、この日は父のほうから「食べたい」とリクエスト。

嬉しかった~😭

 

   ↓


【介護日記】2017年2月4日

 

今日、久しぶりに父が自ら「アイスを食べたい」と訴えました。

 

胃ろうにしたからといっても100%食べられないとは思いたくなかった私、昨年は少しの間ですが父に嚥下リハを試みました。

しかし、嚥下リハは思うような成果は出ず、今年から嚥下リハの訪問診療はなくなっていました。

そのため、今年に入ってからは不定期で気まぐれに、父の気分と私のタイミングで時々口から食べさせるにとどまっていました。それも、どちらかというと“リハビリ”色が強く、父自身はあんまり食べたいというほどでもなかった感じでした。

でも、今日は珍しく父のほうから要求してきました。

 

父の要求にはもちろん応えたいけれど、やはり正直いって不安でした💦

少しのアイスをそっと口に入れ、瞬きもせずに父の口元から視線をそらさずに見守って……。

「うまい!」と、むせずにしっかりとゴックンしてくれました。

泣くと視界が悪くなって父の口元が見られなくなるので必死に涙をこらえ、何度も父の口にアイスを運びました。

父も何度も「美味しい」と言ってくれました。

 

さらに、「他の味はあるのか?」と言ってきたので、「他のも食べたい?」と尋ねると、「今日はもう食べられないから今度食べたい」って。

よっしゃ~(ง°`ロ°)ง

他の味も買っておくぜよ!⬅実は今日はバニラしかストックがなかったので、正直ホッ(^o^;)

 

アイスぐらいしか食べさせてあげられないけれど、父の力はまだ終わっていなかった!

引き続き無理のない範囲で口からも食べてもらいたいと願っています。

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