泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2017年2月1日の【介護日記】から

胃ろうから栄養を摂取するようになってからも、そのうちきっと口から食べるのを復活させたいと思い、それには十分な栄養を摂って体力をつけてもらわなくちゃ……と、思いっきり力が入っていたわたくし。

父の許容量を考えていませんでした。

「気持ち悪い」という訴えも、認知症だから本当のことではないだろうと決めつけて。

実際、消化しきれなくて気持ち悪かったんですね。

父のためにと空回りをすることがよくありました。手抜きなんて罪💢と自分を変な方向に奮い立たせてしまっていましたね。

「父ファースト」でなくてはいけないのに、「自分ファースト」に陥りがちでした。

 

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【介護日記】2017年2月1日

 

少し前から、父の口臭が強くなってきました。

口腔ケアは念入りにしているから、口の中が汚いということはないんだけど……( ・◇・)?

ツインラインのニオイが……。

 

最初、「あれ?こぼした?」「胃ろうの箇所かツインライン投与のカテーテルから漏れてる?」と思い、父の顔から体から「クンクン」🐶

やはりニオイの出所は口でした。

口というより胃からのニオイです。

逆流したとか吐いた形跡はないのですが、「気持ち悪い」と言うときもあり、どうやら消化しきれなくなっているようです。

そこで主治医に相談し、少し量を減らしました。1回分のツインラインを全部は投与せず、少し捨てています(母は主治医に聞く前に勝手にやってた💦)。

すると消化できる範囲に収まったようで、口臭は消え、「気持ち悪い」と訴えることもなくなりました。

 

昨年夏~秋の頃にも同じようなことがありました。

1日3回の栄養投与が父の胃には負担になり、2回に減らすことを決意。私は栄養不足で急激に衰弱することを心配しましたが、逆に父の体調は落ち着きました。

あれから半年も経っていないような気がしますが、さらに父の消化機能は弱くなったみたいです。

主治医はいろいろな提案もしてくれました。少量で高カロリーが摂取できるものもあるとか(ただし、これは胃には負担が大きいとも)、他にも諸々……。

でも、母も私も今のまま、父が消化しきれる分の栄養投与でいいと思っています。

母はけっこう思いきって減らしてますが、私はなかなかそこまで思いきることができず、私がツインラインの準備をするとやや多め(^o^;)

そうすると口臭が復活し、「気持ち悪い」と言い出すので、母の判断のほうが正しいんでしょうね。

 

栄養が少なくなった分、父の体は小さくなりました。元気な頃は100キロ近い太マッチョだった父ですが、今はもしかしたら私より軽いかもしれない(え?私が重すぎるって?( ̄▽ ̄;))

 

緩やかな変化で、父は私に覚悟を持つ猶予を与えてくれています。

以前よりも目を閉じている時間は多くなりましたが、動く左手で時々パンチをくらうし(笑)、フェイシャルケアの際に熱気持ちいいホットタオルで顔を覆うと「バッキャロー(#`皿´)」と叫ぶし(笑)

衰弱しつつも力強さはところどころ残っています。

 

今朝は久しぶりに私の出勤時に目を開けていたので、「お父さん、行ってきま~す(⌒0⌒)/」と挨拶ができました🎵

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