泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2015年12月27日の【介護日記】から

明日が仕事納め。

メンタル病んでからはクスリのせいか時々睡魔に襲われたり、クスリの効果がきれて発作まがいのことが起きたりとしんどい時もありましたが、何とか今年も乗りきれました。

父が守ってくれていたかな❤️


父を介護していたころは、常に介護の情報収集でアタマいっぱい(笑)

でも、いいものが見つかると嬉しくて、それを父に使わせてあげられるともっと嬉しくなりました。

ケアマネさんや介護スタッフさんよりも早く情報を仕入れて、新製品を早く導入してくれるよう催促していました(笑)

 

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【介護日記】2015年12月27日


1か月ほど前、父のベッドを新しいものに替えてもらいました。

これまでのベッドは上体を起こす際、先に足のほうが少し上がってすべることを軽減させる構造。頭部と足部を一度にひとつのボタンで操作でき、それなりに便利で重宝していました。

マットもいろいろな機能があって発汗や冷えへの対応もあるすぐれモノ。


しかし、上体を完全に起こした後は足はまっすぐ水平に。これだと長時間の座位は、マヒのある父には負担でした。

そのため、膝の下にクッションを置いたり、股関節が開き過ぎないように脚の外側にもクッションを置いたり……といろいろとパズルのように工夫していました。

それでも腹部や鼠径部の圧迫は軽減されず、オムツをギリギリまで緩める程度しかできませんでした。


何よりも、「椅子に座る」のと同様の体勢をさせてあげられませんでした。

私自身も経験がありますが、足を前にまっすぐの体勢を長時間続けるのはしんどい。ストレッチじゃあるまいし。


以前、在宅医療カレッジでシーティングに関するセミナーも受講して、座る体勢をどうにかならないかな~と気を揉んでおりました。

ただ、いくら父のために何とかしたいと思っても、わが家はベッドを置いたらその横に父が座れるような椅子や車椅子を置くことは不可能な狭さ。それにそれらの器具を万全に揃えるだけの経済力は、情けないことですが今の私にはありません。


そんなとき、以前に展示会で見つけたベッドのことを思い出しました。いつも福祉機器展などのイベントで見つけた新製品の中で、「これ!」と思ったものはすぐにケアマネさんに資料を渡してわが家への導入を検討してもらっているのですが、昨年は新しい仕事にバタバタしていてその余裕もなく、なかなかケアマネさんに提案できないでいました。

また、新製品だと事業所によってはまだ導入されていないものも多く、ちょっとタイムラグがあったりして。でも、今回はありがたいことに、お願いをしたら比較的早い段階で対応してもらえました。

そんなこんなで(どんなこんなだ?)、1か月前から新しいベッドを使わせてもらっています。テレビなどでも宣伝しているので、製品そのものは目にされている方も多いと思います。


しかし、私たち家族はこのベッドによって父の変化に驚かされましたw(☆o◎)w

ベッドを替えたとたんに、すごく意識がはっきりしてきたんです(もしかしたら他の理由もあるかもしれませんが)。

ドラマを見ていて作り話と現実がごっちゃになることはありますが、内容は完全に把握。主役の女優が悪いオトコにだまされたストーリーを観た後は「あんな男に引っかかっちゃダメだ!」と娘を心配しています(笑)

火事のニュースを観た後には、帰宅してきた私に「気をつけろ」とお説教(^_^;)


歌もよく歌うようになりましたし、会話も増えました。

そして、起きている時間もすごく増えました。

私と母が「そろそろ寝ようか?」と促しても、「まだテレビを観る」と、目がパッチリ(^_^;)

…欲を言えば、昼夜逆転がなくなってくれるといいんですけどね(^_^;)


ただ足が下がっただけなのに、こんなに意識がはっきりするのかと母ともどもホントに驚いています。

座る姿勢はホントに大切。

ベッド上ではあるけれども、これもまた「シーティング」なのかな、と勝手に思っています。


大晦日は紅白を観ながら、父と一緒にたくさん声を出して歌い、年を越そうと思います\(^O^)人(^O^)/

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