泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2017年2月17日の【介護日記】から

私は長女。父方の祖父は最初の奥さんが亡くなって再婚したので(こちらが父の母)、祖母にとっては初めての孫となりましたし、母方の祖母は男孫がすでにいたので、初女孫の私の誕生をとても喜んでくれました。2日違いで生まれた私のいとこ(男)には目もくれず(笑)←伯母は二度めの出産で私の母は初産。それもあって私のことを目に入れても痛くないと言わんばかりの可愛がりようだったそうです。

 

子どもの頃の写真を見ると、父がいろんなところに連れていってくれていました。

自営業を営んでいたのですが、配達の合間に市民プールに立ち寄り、その場で水着を買って遊ばせてくれたことは昨日のことのように覚えています。あの頃は水着って家から持って行くもので、その場で買うものだなんて思っていなかったから(笑)

 

家の庭(兼車庫&作業所)には砂場を作ってくれて、チャイルドシートを天井からぶら下げてブランコにしてくれたり。

身を粉にして働きながらも常に可愛がってくれていました。見た目はぶっきらぼうだけど愛情溢れるたくましく優しい父でした。

 

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【介護日記】2017年2月17日

 

今日は私の帰宅時、父はうつらうつらしながらも起きていました。

そこで私は父のベッド脇、マヒしていない側(左側)に行き、「お父さん、ただいま!」と手を握って挨拶。

「ハ○コだよ!わかる?」と問うと、「ハ○コか?わかるよ~」と。

私「“ハ○コ”、わかる? お父さんの初めての子供だよ」

父「もちろんわかるよ!」

私「お父さん、私が生まれたとき、どう思った?」

父「そりゃ~こんなに嬉しいと思ったことはなかった!」

 

……今しか聞けないと思って父に問いかけてみました。

今日はちゃんと私の名前を理解していたし、👀の焦点も定まっていて、わずかな時間だけどちゃんと会話が成り立ちました。

 

父の娘に生まれて本当によかった! 

とはいえ、その次の瞬間には「バッキャロー(#`皿´)」と怒鳴られましたが(笑)

でも、私は自分の都合のいいところだけ受け止めています(* ̄∇ ̄)ノ

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