泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2017年4月14日の【介護日記】から

父の栄養管理は試行錯誤の連続でした。

まだ普通に食べられていた頃は、多少食欲が落ちても、「動いていないからそんなにエネルギーはいらない」と勝手に解釈し、咀嚼して飲み込めないまま口腔内に残っている食べ物を取り出して口腔ケアをして「よし!」としたこともありました。

それだけが理由ではないでしょうが、知らない間に父は栄養失調になって弱って誤嚥性肺炎を発症することに。父にすまない思いは今でも消えません。

 

そして経鼻からの栄養補給になってからは、十分な栄養を摂らせなくてはいけない!と必死になり、父本人が「気持ち悪い」と言っても、栄養剤の投与を止めませんでした。

 

どれだけ与えれば父にとってベストなのか……父の様子を見ながら量を考えるようになってからは、父の体調は安定。

時には増やしたり時には減らしたり。

毎日同じではない。それは父は生きているから。

 

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【介護日記】2017年4月14日

 

いろいろなことが徐々に衰えてきている父、消化能力もそのひとつです。

少し前からツインラインを消化しきれなくて口からニオイが漏れたり、「気持ち悪い」と訴えることが多くなっていました。

そのため、投与回数を1日3回から2回へ。

それでも消化しきれなくて、1回400mlのところ、少し捨てて350~300ml にしていました。

当然体力は落ちていました。でも、それは自然なことだと受け止めました。

 

ところが今月に入ってから何だか元気o(^o^)o

そこで、ツインラインを少しずつ量を増やして、最終的に全量投与してみました。

恐る恐るでしたが、父は「気持ち悪い」と訴えません。口臭もありません。

以来、もちろんしっかり様子を観察していますが、ツインライン全量投与を続けています。


もしかしたら下降気味だった体力が復活するかも(*≧∀≦*)

そうしたらまた嚥下リハを少し積極的にできるかも?(もちろん無理をするつもりはさらさらありませんが)

 

わが家のいろいろな出来事を見て、父はまだまだ自分が頑張らないと!と思ってくれているのでしょうか?

身内びいきみたいでお恥ずかしいですが、ホントに父の凄さに救われています。

 

これから遭遇するわが家の試練も、父が守ってくれて乗り越えられる気がしてきました。

2015年4月11日の【介護日記】から

胃ろうにしたから鼻のチューブが取れて、またスキンケアを念入りにできるようになりました。

チューブをつけている間は絆創膏のベタベタで肌が荒れて、かわいそうでした。


私が施すフェイシャルケアは嫌がるけど、そんなの無視して父の顔磨き再開でした(笑)

 

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【介護日記】2015年4月11日

 

本日の仕事(土曜なので休日出勤)はいつもの就業時間よりも早く終わったので、家にも早く戻ることができ、父の入浴に間に合いました。

退院以来、訪問入浴のある土曜日は毎週予定が入ってしまっていたため、退院して初めて入浴に付き添えました。

顔の経鼻チューブがなくなったので、洗顔も念入りにできます(父は嫌がるけど)。

そこで久しぶりに、美白パックを施しました(゜∇^d)!!

ヒアルロン酸入り(笑)

再び美白ジジイを目指してもらいます(* ̄∇ ̄)ノ


2015年4月10日の【介護日記】から

胃ろうをして嚥下リハを復活させたいと必死になっていた頃です。

 

当時は無知で、歯医者さんは虫歯治療や口腔ケアをするだけで、嚥下リハにかかわっているとは知りませんでした。

実際、このとき当たった歯科医師は大ハズレで、歯科医自身が嚥下リハのことをわかっていませんでした。

その現実を知り、ドクター選びは慎重になりました。SNSでも友人知人に情報を求めていました。

 

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【介護日記】&ご相談  2015年4月10日

 

父に胃ろうを作って経管が取れ、喉がスッキリしたので少しでも口から…との思いを持っていましたが、その後体調を崩してしまい、全部ストップ、リセット状態となっていました。

本日、約2カ月ぶりに訪問歯科の口腔ケアがありました。

ところが……。


私が帰宅するなり、母が私に訴えてきました。

「今度の歯医者さん、全然ダメっ(-"-;)」

しばらく期間があいてしまったので、歯科医訪問のスケジュールが変わったため、先生も変わりました。

歯医者さんが来て間もなく、お店(我が家は自営業)にお客さんが来たために母は父の元を離れました。わずか数分のことです。

ところが母が戻ってみると、もう終わったとかで帰り支度をしていたそうです。あまりにも短時間なので、母がこれまでの歯医者さんがやってくれたこと、歯ブラシで歯の表面を磨くだけでなく、歯間もしっかり掃除をしてくれたことなどを説明すると、そこでやっとカルテ?申し送り書?みたいなものを見て、「あー」と(-"-;)

私と違ってあまり物言いをしない母も、さすがにこれは呆れたようで、「今度も同じ様子だったらケアマネさんに言って変えてもらう」と。


そこで私は、「歯磨きだけの口腔ケアじゃなくて、誤嚥を防ぐようなリハビリを兼ねた口腔ケアをしてくれるような歯医者さんを頼もうよ」と母に持ちかけました。

すると母は、「歯医者さんは歯をきれいにするだけしかやってくれないわよ」

私「それはお母さんが勝手に決めつけているだけじゃないよっ!なんでケアマネさんに聞いてみないのよ?(-"-;)」

母「だって歯医者さんは歯をきれいに…」

以下、繰り返しの堂々巡りで私と母のバトル勃発o(゜ぺ)○☆

そこへ父が割り込んで、

「ケンカしちゃだめだよー(ToT)」

…またやっちゃった ( ̄Д ̄;) お父さん、ごめん(^_^;)


そこで皆さんにお尋ねしたいのですが、飲み込む力が衰えて誤嚥性肺炎を起こす可能性のある父のような場合、歯医者さんにその予防や機能向上も兼ねた口腔ケアをお願いすることはできないものなのでしょうか?

本格的なものは(何をもって本格的というのかは定かではありませんが)望んでいません。内視鏡で確認しながらやったりということもあるそうですが、在宅のままでいたいので、ホントに嗜好程度に口に入れられればとりあえずは良しということで。

そこまでやっている歯医者さんは全体から見ればまだまだ少ないということも聞いているので、我が家のエリアではもしかしたら難しいかもしれませんが、まずは当たるだけ当たってみたいな、と思っています。

もし、可能である、できないわけではないという場合、ケアマネさんには何と言って要望を出せばいいのでしょうか?


少し前までは、口から食べさせることに積極的でなかったために、こちら方面の情報収集が遅れています(母は相変わらず消極的)。

どうぞお知恵を貸してください。よろしくお願いいたします。