泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2015年1月15日の【介護日記】から

要介護者(私の場合は父)の世界に入り込むことが、楽しく介護をこなすコツ。

最初はそれができなくて、父が言ったことを自分のモノサシに当てはめ、ムキになって腹を立てたり泣きわめいたり。

未熟者でした。

少しずつですが父の世界におじゃますることができるようになり、穏やかな生活を(といってもドタバタですが🤣)送れるようになりました。

 

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【介護日記】2015年1月15日

 

父の世話をしているとき、私はほとんど名前を呼ばれません(泣)

呼ぶのは決まって妹の名前。

今でこそ笑って「はいよっ!」っと素直に受け答えするけれど、介護をしてまもなくの頃はとても悲しい気持ちになりました。

「おい!○○!」と妹の名前を呼ぶと、私はムキになって「○○はいないっ!(嫁いでいるので)」と答えて、決して返事はしませんでした。

すると今度は母がイライラして、「いちいちムキになって受け答えするんじゃない」と。

わかるんです、でも以前は本当に悲しかった(;つД`)

「介護をしてるのは私だよ!なのになんで妹のことばっかり……」って。

介護をしている人はみんな言っていますよね。

「一番世話をしている人の名前は決して呼ばれないのよね」って(^_^;)


今は妹の名前で呼ばれても、笑って「は~い!」と返事しますし、先日なんか「初めまして。お世話になります」と言われちまいましたよ(笑)

以前だったらショックで泣いたかもしれませんが、そんなこと超越した今、私の方も平常心で

「はじめまして~! お世話になります。これからはこちらでごやっかいになってもいいですか?」とお伺い。

すると父は笑顔で「どうぞどうぞ」と受け入れてくれます(*´∀`)

反応があるだけで、今はとってもうれしく思います。

それだけ元気だという証拠ですから。


毎日毎日、父の反応に応じて、娘(自分自身or妹)になったり初対面の居候になったり、議員秘書になったりと演じ分けています。

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