泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2016年10月26日の【介護日記】から

嚥下リハに一区切りをつけなくてはならない決断を強いられた日でした。

母とは普通に話して覚悟を受け入れましたが、本音は諦めきれなくて、寝床に入ってから涙が止まらず一晩中泣き続け翌日ウサギ目になっていました🐰

 

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【介護日記】2016年10月26日

 

一昨日の月曜日は、月に一度の嚥下リハの歯科訪問診療の日でした(私は仕事に行っていたので母が対応)。

 

父は夏の終わり頃から眠っている時間が多くなり、起きていても反応が悪くなってきていたので、毎日の嚥下リハ……かき氷やアイスクリームを食べさせることは滅多にできなくなっていましたし、ペロペロキャンディーを舐めさせるのも毎日というわけにはいかなくなっていました。

 

するとついに先生から「現状ではこれ以上の回復は難しいかも」と言われたそうです。……仕方ないですね┐('~`;)┌

でも、わかりきっていたことだけれど、自分たちの判断でやめるのではなく、医療者側からいってみれば「宣告」されるのは、正直せつなかったです(._.)

 

父はこの先生をとても気に入っていて(父曰く“神主さん”😅お公家様っぽい穏やかさで、まだ若いのにとても父は信頼を寄せていました)、口も抵抗なく開けるし、「バッキャロー(#`皿´)」と言うこともありませんでした⬅失礼なことをしてはいけないと思っていた?お公家だから😜

 

だから、欲を言えば嚥下リハは叶わなくても、口腔ケアだけでも引き続きお願いしたいと思っていました。

しかし残念ながらそれは叶いそうもありません。

今後は以前の訪問歯科に戻すことになりそうです。

わが家のエリアは嚥下に在宅で対応してくれる機関がまだまだ少なくて、父も隔週を希望していたのですがそれは難しくて月イチがやっとでした。

嚥下リハをしない父がその貴重な枠を取ってしまったら、もしかしたら回復できるかもしれない人ができないままになってしまうと考えました。

 

短い期間でしたが、“神主さん”にはとてもよくしていただきました。

すでに“最終章”を決意していましたから、これも受け入れるべきことですね。

父の体調が急激に落ちたわけじゃないけど、これにより最終章第2節に入る心づもりです。

それでも、無理のない程度にペロペロキャンディーを舐めさせるぐらいは続けたいなと思っています。そうすればもしかしたらまた嚥下リハをやってもらえるぐらいになるかもしれないし❤

現状を受け入れはしたけど、諦めたわけじゃないから。

 

ところで、気がついてみたら今月の上旬で、父が倒れて丸16年が過ぎ、17年めに突入していました。

最初の頃は「いつまで(この地獄が)続くんだ……」と絶望的になったこともありました。

でも今は、母や自分が要介護にならない限りは(笑)いつまでもこの状態が続いてほしいと願っています。

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