泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2015年10月19日の【介護日記】?から

スマホの機種変の際に思いがけず目にすることになった介護の葛藤。

また今読み返すことになって、ちょっとウルウルしています。

今宵もまた…というか毎晩父を偲んでいます。

 

   ↓


【介護日記】……になるのかな?( ・◇・)?

      2015年10月19日


少し前からスマホの調子が悪くてだましだまし使っていたのですが、いよいよ限界になってきたようです。

なので近日中に機種変の予定。

それに向けて、新しい機種にする前に、移行するデータをできるだけ少なくしようと、これまでのデータを整理しているところです。


そうしたところ、一昨年あたりからのファイルが出てきました。

見てみると、

●終末期のなんちゃら

●胃ろうのどーしたこーした

●経鼻チューブのあれこれ

●看取りのオヨヨ

……こんなファイルが山ほど出てきました。

父の入院中に検索して保存したものみたいです。


一昨年前、それまで要介護5とはいえ、平穏に過ごしてきた父が突如誤嚥性肺炎を発症し、命の危機に陥りました。

病院に付き添っていた私はその現実を受け止めることができずに毎日もがいていました。

誤嚥性肺炎がどんなものかもよくわかっていなくて、「唾液が少しずつ気道に流れてしまう」と聞いたら、1滴でも唾を飲み込ませたらいけないと思って、数分おきに吸引をしていました。

加減を知らないからすごい勢いで吸引して父のノドの粘膜は傷つき、吸引器は血の色で真っ赤になっていました。いま考えると、どれだけの苦痛を父に与えてしまったんだろうと申し訳ない気持ちでいっぱい。でも無知な私は加減を知りませんでした。

その結果、数週間にわたってほとんど眠ることができなかった私は、病棟の廊下で気を失い、ストレッチャーで運ばれるという失態を演じてしまいました。

何もわからないから、倒れようともそう振る舞うしかありませんでした。

父の命が尽きるかもしれないことを受け入れられないでいた頃です。


そして今。

成長したと思えるまでにはいたりませんが、少なくとも知識は増えました。

看取りについてもしかり。


なにより、「人は必ず死ぬ」というあたりまえのことを、この年になって、今になって、ようやく受け入れられるようになりました。

今まではバカみたいですがわかっていませんでした。

そんなわずか一昨年前のおバカな自分を、スマホのデータ整理で振り返りました(^_^;)

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