泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2014年6月20日の【介護日記】から

この日は父に申し訳ないことをしてしまいました。

父のオムツ交換はマメにしていたのに、仕方なかったとはいえ、汚物で皮膚がただれてしまいました。

 

東日本大震災のときの恐怖はいつまでたっても薄れることはなく、ちょっとしたことからフラッシュバックしてしまいます。 

父のオムツかぶれで被災地にいた父と同様の要介護者の方々のことを思うと未だに涙が出てきてきます。

 

非常時にこそ強くならねばといつも心に決めていたのに、いざとなるとヘタレ💦

 

     ↓


【介護日記】2014 年6月20日

 

一昨日のことです。

父がお通じがあったのに、長時間オムツ交換をしてあげられなかったため、汚物が付着していた部分が真っ赤にただれてしまいましたw(☆o◎)w

母はおっちゃん(父のイトコで独り身・85歳)の病院へ行き、私もバタバタしていて父のそばにいてあげられなかったため、しばらく放置してしまいました。


詳細は省きますが、おっちゃんがいよいよ…という状態になってしまったため、病院をウチの目の前の療養型病床のある病院に転院させました(もう治療の手立てがないため前の病院からは退院を急かされていたので)。

父は寝たきりとはいえ、体調は安定しているので、今はおっちゃんのほうの世話に追われています。


話は戻って。

で、排泄後かなり時間を置いてからのオムツ交換になってしまったわけです(^_^;)

汚物は背中のほうまで回り、カピカビに乾いてしまっていました。

「お父さん、ごめんねー!」と母と二人して言いながら、キレイにしてオムツ交換終了。

ただれた陰部の赤みが気になりましたが、これはほどなくして治まり、ホッと一安心。


でも、この件で思い出したことがありました。

東日本大震災の避難所の話。

そこに身を寄せていた被災者の女性のインタビューをある記事で読んだことがあるのですが、

「避難所には要介護者もいました。私の隣りにも。

ある時、なんだか臭うと思ってその人を見ると、やはりお通じがあった様子。

手伝ってあげようと体の向きを変えたら、背中にまで便が広がっていました」

…というような内容でした。

悪臭が漂うというのは周囲にも迷惑でしょうが、ご本人は相当に辛かったと思います。

人間だから出るものは出る。出ないほうが異常。

でも、出しても自分で処理できない。

避難所にいるということは、おそらく身内の方も一緒だと想像はしますが、物資もない、仕切りもない中では、わかっていても即対応はできなかったんだろうな…と。

医療関係者は命を救うほうが最優先だろうし、みんな自分のことに必死。

そんな中では、汚物処理は後回しになってしまったんでしょうね。

でも、これも長時間放置すると皮膚トラブルが起き、そこから感染症を起こす場合もありますから。


辛いことを思い出してしまいました。

私も今でも天災が起きたら父をどうやって守ろうかと不安で眠れなくなることがあります。


またまた話は戻って昨日。

昨日も父はしっかりお通じがあり、今度はお腹がゴロゴロ音を立て始めた時からオムツ交換の準備をしたので、出たと同時にササッと処理することができました。

おかげで昨日はただれもなく、スッキリ (^ヘ^)v

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