泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2015年9月23日の【介護日記】から

2015年の休日の一日の振り返りです。

この頃の父は寝たきりとはいえど体調は安定していたので、普通に付き添って父の相手をしていればよかったのです。

 

基本的に病人扱いせず、楽しませつつも、父にとっては虐待になってしまう(笑)爪切りや鼻毛切り、耳掃除などフルコースを行うのが一般的な休日の過ごし方でした。

 

   ↓


【介護日記】2015年9月23日


シルバーウィーク最終日は、父の介護に専念(*^^*)

怪獣2号(甥っ子)も水泳教室があるからと早い時間に帰り、母は伯父(母の兄貴)とともにお墓参りへ。


私は父と二人きりです。

介護に専念といったって、一秒たりとも目を離さず「看病」というわけではないので、私も気分はのんびり。

父の時空間を飛びまくる不思議トークの相手をしながら、爪を切ったり鼻毛を切ったり耳毛を抜いたりヘソのゴマを取ったり……(笑)

ここぞとばかりに父の全身の大掃除です(笑)

こっちは「お父さん❤」と愛情たっぷりのケアをしているつもりなのですが、父のほうは「バッキャロー(#`皿´) おまえは人の体をいじりまくりやがって、俺に何の恨みがある!」と敵意むき出し(^_^;)

でも、敵意や悪態は身内として認識している表れなので(知らない人ほど礼儀正しい)、私も合わせて「バッキャロー!キレイにしなくちゃいけね~だよぉっ!」と対抗しています。

家の前を通る人に聞こえたら、とんでもない虐待娘です(笑)


ところがオムツ交換の際は一転、父は必ずといっていいほど平常心になり、「恥ずかしいから隠してくれ」「こんなことしてもらってすまないな~(号泣)」

この言葉を聞くと私もたまらなくなります。

なので、オムツ交換は父自身にも仕事をしてもらっているようにしています。

「お父さん、体の向きを変えるから、つかまっていてね」

「お父さん、足、ちょっと動くかな」

……父は自分でできる動きを精いっぱい頑張ってくれます。

オムツ交換が終わったところで、「お父さんが頑張って動いてくれたから、早く終わったよ。私もラクにできたよ。ありがとう。お疲れさまでした」

……父の協力なしに私一人でオムツ交換をするのは至難の技。この気持ちは本心です。

オムツ交換といえど、父本人にも手伝ってもらっているという気持ちで接することで、父の尊厳も保てているのではと感じています。


今、オムツ交換で頑張ってくれた父は、疲れてひと休み中(-.-)Zzz・・・・


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【介護日記】2015年9月23日  追記


今日の父にとっての私は、夫に逃げられて実家に出戻ってきたかわいそうな娘になっているらしい(^_^;)


父「ダンナはどこ行った?」

私「(まじめに)いないよ」

父「何だって?!Σ( ̄□ ̄;)」

私「…………」


ここで父の頭の中身を理解(笑)

ダンナがいないのは、私が独身なので……ではなく、いるはずなのにどうした?……ってことのようです(^_^;)


私「帰ってこないんだよ」

父「えっ?!Σ( ̄□ ̄;)かわいそうにな~(号泣)」


……ヤバい(^_^;)

筋書き間違えた( ̄▽ ̄;)

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