泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2015年9月20日の【介護日記】から

昨日に引き続き、介護関連の勉強会へ参加したときの投稿です。

もちろん専門職向けのセミナーですから、脳ミソ沸騰状態です。

でも、ここでたくさん知識を得ることで、主治医に質問をすることができました。

「おっ!この患者家族は油断ならないな💦」と思わせることも(笑)、よりよい在宅介護には必要かと。

専門職でないゆえに、勉強会に参加するまで知らないことだらけ。もっと早く知っていたら父をこんなに苦しめなくて済んだかもしれないのに……と自分を責めることもありましたが、逆に専門職の人からは、「介護家族の話を聞けて勉強になる」と、歓迎されて仲間に入れてもらいました。

 

父が口から食べられなくなった時から、願掛けで一番の大好物を断ちました。

父が食べられるようになったら私も思いっきり食べるぞ!と楽しみにしていたのですが、残念ながら父が生きているうちに解禁は叶いませんでした😢

 

    ↓


【介護日記】2015年9月20日


先週の金曜日(9/18)の在宅医療カレッジでは、若林秀隆先生の「リハビリテーション栄養」をお勉強しました。

真面目な講義の中、ところどころ登場するわんこ(コーギー)の写真に、思わずほっこり♪ 体調がすぐれないとおっしゃっていた若林先生でしたが、なかなかどうして! アクティブな講義で、仕事後に急いでかけつけてバテバテの状態だった私なのに、そのお話に引き込まれてアタマは冴え冴えでした…勤務時間のときよりも(笑)


別の勉強会でも痛感しましたが、父の誤嚥性肺炎発症はそれまでの栄養不足が一因だということを思い知らされました。さらに、若林先生のお話で、入院中の安静の強要が実はその後の状態を悪くすることもあるということを知り、愕然としました。

父が誤嚥性肺炎を発症して入院の際は、当然ながら禁食。症状が落ち着いてきた頃に、おそらく嚥下評価(その頃は「嚥下評価」という言葉さえ知らなかったので確信は持てませんが)をした結果、ちゃんと飲み込めないからとの診断が下り、禁食継続となりました。

今思うと、その頃は肺炎による高熱のため体力が著しく低下しており、さらに数週間禁食。食べる力があるはずがありません。芳しくない結果が出て当然です。しかし、その時の診断結果を鵜呑みにして退院後も禁食で経鼻チューブからの栄養注入。もちろんその診断を誤診だとは思いませんが、若林先生のお話を聞き、頑なに禁食を守り続けたことを悔やんでいます。

自分の無知が父から食べることを奪ってしまったんだと、その晩は夜通し涙が止まりませんでした。でも、「自分を責めることはない」「家族は病院側の言うことに反論はできないから無理もない」など、力強い励ましの言葉をいただき、朝には気持ちを切り替えました(^-^)v

セミナーと同じ日、父の主治医から訪問看護師宛に書かれた指示書には「少しずつ口からの摂取を練習させてください」との一文がありました。また少し前進です\(^o^)/

母は肺炎再発のリスクを恐れて経口摂取には消極的なのですが、私は父に無理のない範囲で積極的にいきたい。主治医に「娘は食べさせたがっていますが、私はやりません」と宣言している母を、今後説得することが私の最重要任務です(^_^;) 

とはいえ、父のことを一番看ているのは母ですから、父によかれと思っても、それが母にとって度を越した負担になるようであれば、少し考えなくてはならないかも…。


ここで書くべきことではないのかもしれませんが、実は私、父が口から食べることができなくなった日から、私も一番の大好物を口にすることをやめました。父が食べられないのに自分が食べていいのだろうか…と思って。でも、薄情なことに父が衰弱していても、(みなさんよーっくおわかりでしょうが)自分はお腹が空く。美味しいものを食べたい…なんてひどい娘なんだ…って。せめて一番の大好物を断つことで、父の辛さに寄り添おう…な~んて自己満足なことをバカみたいに続けています。

父がちゃんと食べられるようになったら、私も自分の一番の好物を思いっきり食べたい。その時は太ったってかまわない~(笑)


若林先生のお話で、「攻めの栄養管理」の大切さを知りました。しかしながら、私が素人判断で行うのは不安なので、父の主治医や訪問看護師の方々を攻めて(笑)、どんどん要望を訴えていこうと思います (o^-')b 

明日は訪問看護の日。通常は仕事でなかなか看護師さんに会えないのですが、明日は久々に会うことができます。父の経口摂取について、いろいろ相談をしようと思っています。

若林先生、ありがとうございました\(^o^)/

×

非ログインユーザーとして返信する