泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2018年8月25日の【介護日記】から

あとから考えると、父にとって最期の夏でした。

しんどかっただろうに、ずいぶん頑張ってくれたんだなと、悲しみよりも感謝の気持ちが出てきます。

力自慢の父が枯れ木のように衰えていくさま……父は己の身をもって「いのち」を教えてくれました。

 

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【介護日記】2018年8月25日

 

衰弱が進んでからの父は、昼となく夜となくひっきりなしに唸り声をあげるようになりました。以前ならそんな中で寝るのはとても無理で、私も限界まで疲弊した時期もありました。

 

今は、日中ひとりで父を看ている母は眠る間がないと思いきや、父が静かになった時を見計らって一緒になって眠るという器用な芸当を身に付けました(笑)

そして私が仕事から帰宅してからは、絶叫の嵐(!)の中でも私がいるという安心感で爆睡😪💣💤

私は母が1日の中でわずかに取れる爆睡の間父を見守り、母が目覚めてから交替して自分の時間をしばし楽しんだ後、私もわずかな爆睡に……というパターンになりました。

母は店をやめてからはいつでも寝たいときに寝られるからと、夜は私を自分の部屋で(36℃超えるときもあるけど💦)休ませてくれます。おかげで私は睡眠不足で仕事に支障が出ることもなく、毎日社長よりもデカイ態度で(笑)働いています。母には感謝しています。

 

だけど父の唸り声、うるさいとは思わないけれど(テレビの音が聞こえないが、それは後で録画で確認📺)、父が苦しむのは耐えられない(必ずしも苦しがっているわけではないときもありますが)。

お通じ💩を頑張っている場合はそれが終わるまで気にせず放置しますが、他のことであればその理由が気になります。

具体的に病名がつくような、どこかが悪くなっているわけではなく、徐々に衰弱しているにすぎないので、積極的に何かができるわけでもなく。

マメに体の向きを変えたり身体中さすったり、痰の吸引したり口の中を濡れたスポンジで拭う……それぐらいしか私たち家族にはできません。母は父の欲求を見極められるのですが、私はなかなか……( ̄▽ ̄;)💦

 

でも、さっき父が唸り出した時、その理由が何かはわからないけど、ふと無責任に(笑)気持ちをそらしてみようと思い立ち、

「お父さん!お父さんどこに住んでるの?住所教えて!」と質問したり、

「🎵雨あめ降れ降れ母さんがぁ~🎵ハイッ(/^^)/⌒🎤」と続きを歌わせたり。

その度に「ん?( -_・)?」と反応。答えたり歌ったりはしてくれませんが、唸り声は止まり、しばらく穏やかな状態が続いて静かな寝息になります。

これがいいのか悪いのかわからないけれど、父が穏やかになるんだからいいだろ?(*≧∀≦*)

 

土曜のこの時間は、懐かしい歌を紹介するテレビの歌番組を観ながら父と過ごします。

父は観ていないけれど、耳から懐かしさを感じてほしいと思って。

……私が一緒になって父の耳元で歌うと「うるせぇ!💢」というような顔をしているけれど(笑)

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