2016年6月22日の【介護日記】から
父の在宅介護は母と一緒にやっていました。
母はすごくて、自営業を営んでいた父が突然倒れて、介護をしながら仕事を父の分もこなし、それなのにちっとも弱音を吐かない(ひとりで苦しみを抱えていたとは思います。最近になって告白し出していますから)。
そして母の父を見る観察力のすごさったらありません。
どんな名医もかなわないほど。
主治医もそれは認めてくれていて、いい意味で私たちに判断丸投げ(笑)
もちろん緊急時には駆けつけてくれましたけど。
父の顔色見ただけで熱が何度かピタリと当ててしまうすごい母です。
私はその母に従うだけにすぎませんでした。
ある程度のパターンが出きるまでは私もマウント取って言い争ったこともありましたけど、父を思う気持ちは一緒。
母というより同志でしたね。
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【介護日記】2016年6月22日
父の生命維持のために欠かせない栄養注入。今はツインラインを投与しています。
汗をかく季節になってきたので、脱水状態にならないようにOS-1もプラスしています。
口からは……嚥下リハは苦痛にならない程度に続けていますが、私が家にいる時間しかできないので朝が勝負!(母は了承はしてくれたけど、自分がやるのは怖がってダメ)
最近はアイスクリームで暑さをしのいでいます。
……でも、ツインライン投与後半になると「気持ち悪い!」と言ってえずくことが多くなってきました。
プラスの水分量のせいかな……とも思いますが、まだそれほど増やしているわけでもありません。
お昼の投与前にシリンジで引いてみると、朝の分がまだ消化しきれていないこともあります。時には夜の分が翌朝になっても未消化のことも……。
以前の私は、無理やりでもツインライン(プラス水分)を完全に摂取させなくてはとムキになっていました。
「気持ち悪いと言っているから途中でやめた」と言う母と対立もしました。
でも、徐々に消化能力が低下してきているんですね。そこに無理やり与えても苦しいだけなんだと、最近の学びによって納得するようになりました。
この低下については受け止め、ある程度は自然の成り行きにまかせることをよしと思うことにしています。
私は勉強したうえでこうして理解してきましたが、母は父を見ることだけでそれらを判断。
マニュアルではなく、父自身のことを考えることで一番最良の選択をしているように思います。
こういうとき、私はまだまだ父のことを見きれていないんだな~と反省します。
「お父さんに苦しい思いだけはさせたくない」というのが母の思い。私も同じ思いなんだけど、母には敵わない……( ̄▽ ̄;)