2015年6月22日の【介護の学び日記(仮)】から
今日の振り返りは【介護日記】ではないのですが。
あえてタイトルつけるなら、【介護の学び日記】とでもしておきましょうか。
SNSを通じて知り合って友人になった人の先輩が介護業界にいらっしゃるということで、ご縁をいただいた人。
この方との繋がりから、ただ受け身だけの介護しかしていなかった私が、貪欲に学ぶようになり、父に後悔ないほど十分に尽くせたと思っています。…でも、まだまだやることがあったのではという思いもずっと尽きることはありませんが。
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【介護の学び日記(仮)】
エイジング・サポート・セミナー【認知症をあきらめない】に参加させていただきました。
私の父の場合は脳卒中の後遺症によるものなので、厳密には今回伺った症例とは異なりますが、松嶋大先生・井上貴裕先生ともに、患者に温かい思いで向き合ってくれ、最善の方法を検討してくれています。
実際に父を診ていただいているわけではないけれど、その「思い」にとても私は救われました。
時々ここに書き込むこともありますが、私は意外と医師や看護師を信用しない部分がありました(笑)・・・セミナーに参加させていただくようになってだいぶ払拭されてきましたが(^_^;)
父よりさかのぼって祖母の話になりますが、祖母も外傷性脳損傷により、認知症を発症しました(当時は痴ほう症)。
「痴ほう症」という病名のごとく、医療関係者からして祖母をキ〇ガイ扱い。入院先の病院で拘束され、ひどい褥瘡で骨まで露出してしまった状態で病院を退院させられ、自宅に戻って間もなく亡くなりました。
入院前は別居でしたが父は毎日通って祖母の世話をしていました。他の人からキ〇ガイ扱いされている祖母に優しい言葉をかけ、けっして怒ることがありませんでした。
セミナーで伺った話に、私は当時の父を重ね合わせて聴いていました。病気ではなくその人に向き合ってくれる尊さに…。
私はまだまだそこまで人間ができていなくて、つい数年前まで、父のおかしな言動にイライラしたり呆れたりして、父を見下すようなことをしていました。そのような気持ちでしたから当然介護も負担に思うときもあり、殺意が芽生えたことも…。
でも、病気のカバーをめくった中にある父の心はちっとも変わっていませんでした。むしろ動けなくなったもどかしさから、よりいっそう家族のことを気にかけてくれるようになりました。大黒柱としての責任感を今でも持ち続けてくれています。
私は素人なので薬のことなどはよくわかりませんでしたが、明るく、優しい向き合い方だけでも症状が改善する実例も聴き、またまた心が軽くなりました。
諦めないこと、そして特別なものと考えないこと。大切なことを学ばせていただきました。