泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2015年5月2日の【介護日記】から

明日が父の命日です。

夜が明ける前に旅立ちましたから、感覚的には今夜が命日ですね。

 

この2015年時は経鼻カテーテルから胃ろうに変わり、胃ろうのケアにドキドキしながらも、父がまた少しずつ元気になっていくのを嬉しく思っていました。

痰を顔につけられたってヘッチャラだいっ!(笑)

 

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【介護日記】2015年5月2日

 

今日は訪問入浴の日。

家にいる時は必ず私も一緒に介助しています。


経管を装着していた時は、洗顔はタオルで拭くことしかできませんでした。

管が外れて再び洗顔ができるようになりました。

いつもはスタッフの方が顔にお湯をかけて手で擦ってくれていました。

今日、「お父さん、自分で顔洗ってみようか?」と言うと、なかなか距離感がつかめないでいましたが、やがて自分の手で顔を擦り出しました。

スタッフの方も、「すごくしっかりされてきましたね」とビックリ(*^^*)


入浴後、鼻がムズムズしたのか、私の顔めがけて父は思いっきりクシャミ!そしてその勢いで痰がゲロッと……私の顔に( ̄▽ ̄;)

自力で出せたんだから喜ばないとね(^_^;)

私は顔を洗えばいいさっ(* ̄∇ ̄)ノ

2014年4月26日の【介護日記】から

10年前に金婚式ということは、父が生きていたら今年はダイヤモンド婚式だったんだな~💎

 

魂は永遠だから、とーちゃん&かーちゃん、ダイヤモンド婚式おめでと~🎉🎊

 

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【介護日記】2014年4月26日


Congratulations on Golden wedding anniversary!

I sincerely bless Dad's and Mom's love.


今日は両親の結婚五十周年、金婚式でした。

母はよく言えば合理的で、いわゆる暦上のこと、たとえば母の日とか敬老の日といった類いのものはずいぶん昔から廃止としてきました。同時に誕生日も祝うのは子どもの頃だけでよしとしてきたので、祝い事に関してはかなりドライな家族でした。ですから結婚記念日も、確か銀婚式を私たち子どもが企画したっきり。

私たちも両親の結婚記念日がいつかなんてすっかり忘れていました。確か四月だったかなーといううろ覚え程度で(^_^;)

でも、今年、金婚式に関しては、母自身もちょっと思い入れが違ったようです。父が元気でいてくれたからこそ、金婚式を迎えられるのだから、こんなにめでたいことはないんだと訴えた私たち子どもの思いを受け入れてくれ、ささやかですがお祝いをしました。

ちょうど一年前、父の容態が悪化して予断を許さない状況でしたから、今年、金婚式を祝うことができたことを本当に嬉しく思います。

 

じーちゃんとばーちゃんのお祝いなのに、自分がろうそく消す係だと譲らない孫の怪獣2号。

ちなみに現在は高校3年生です。


私を除いて書道得意の一家。

こやつのママ、私の妹は師範代です。

2015年4月22日の【介護日記】から

父は寝たきりになり認知症になってからも、時々正気になりました。

そんなときは「こんなザマになっちまって…」と、とてもつらそうでした。

惨めな姿を見られたくないと、友達の訪問も断っていたほどです。

 

だから、こんなこと言っちゃいけないんだけど、ボケてる父と話をしているほうが気が楽でした。

とにかく笑わせていればよかったから。

 

でも、正気な父とは何を話したらいいのか悩んでしまうことが多かったです。 


この日の朝の声掛けは、ちょっとオチャメ気質を出して返されました。

父のイタズラは癒されます。

 

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【介護日記】2015年4月22日

 

今朝、父を起こすときに「グッドモーニング!」って声をかけたら、「ハワユー(How are you ?)」と返された!!(゜ロ゜ノ)ノ

「おとーさんっ!すごいっ!英語しゃべれるんじゃん!」と言ったら、ニヤニヤしながらドヤ顔(笑)

想定外の返しに超ビックリしている私を見て、またニヤニヤ(* ̄ー ̄)

でも、なんだか嬉しかった(*^^*)