泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2015年5月4日の【介護日記】から

昨日は父の命日でした。

命日当日はとにかくやることがたくさんだったのか、気持ちの整理がついていなかったのかわかりませんが、父の旅立ちに関する投稿は翌日でした。

亡くなった時の振り返りはすでに1年前に済んでいますので、今日はもう少し遡った同日の振り返り。

 

嚥下能力が衰えて口から食べられなくなった父に、少しでも口から食べてもらいたいとあれこれ知恵を捻っていました。

この日も少しだけだけど、お汁粉を味わってくれ、さらにそのことを母に説明してくれて。

嬉しかったです。

 

毎月父のお墓参りには行っていますが、昨日は特別印象深いことが続きました。

タクシーの運転手さんがとてもいい人だったり、示し合わせたわけでもないのに妹もお墓参りに来て、別の場所ですが落ち合って甥っ子のリクエストの駅弁を買ってあげたりばーちゃん(母)がお小遣いをママである妹に託したり。

訳あって疎遠になっている弟の車と妹の車が墓地ですれ違って妹が手を振って存在をアピールしたり。 

 

全部父の導きです❤️

あの世からでも忙しく私たち家族を見守ってくれていることに感謝です🙏

 

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【介護日記】2015年5月4日

 

先月はここ数年にしては珍しくたくさんの用事が入り、仕事が休みの日もあんまり父にかまってあげられませんでした。

その反省&自分の体力回復のために、今日よりGW中は引き籠りに徹底することにしています(笑)…といってももうGW半分過ぎてしまったようなものですが。


あちこちに出かけて人と会うことはもちろん大好きだけれど、ダラダラ過ごすのもけっこう幸せを感じます。


…といっても、父の世話に休みはありません。でも、時間に追われずのんびりできるので、気持ちはとってもラクヽ(^o^)丿


そこで今日は、父にお汁粉をあげてみました。缶入りだけど(笑)

小豆の皮がけっこう入っているので、まずは茶こしで濾して固形物を除去。

その後、とろみを少しつけてから、父の元へ。

「お父さん、今日はお汁粉食べてみない?」

「…食べてみるか」と、あまり乗り気ではないようでしたが、私が煽って(笑)、少し試してみようという気になってくれました。

少しずつ、口に流し込むというよりも、スプーンの中のものが口の内側に自然に付着し、それを父が自らの舌や口の動きで取り込むように、よくよく観察しながら食べさせてみました。

「おいしいけど…」

ン? 「けど」?

「今日は少しにしておくよ」って。

やっぱりガツガツいくだけの力はまだ難しいですね(^_^;)

でも、この前のリンゴジュースよりも積極的に口に入れてくれました。

「今日はもういいや」と言った時にはそれ以上無理強いせずにやめましたが、その後も母に「明子がお汁粉を食べさせてくれた」と、何度も言っていました。

食べたことを時間が経っても忘れないようになってくれたみたいです。

そして、

「明日も少し食べようか?」と問いかけたら、

「そうだな」とヽ(^o^)丿


明日もお汁粉に挑戦してもらいます (o^-')b

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