泣き虫 笑福(わらふく)の在宅介護回顧録

約19年にわたって父を在宅介護してきた時に某SNSに綴っていた「介護日記」の振り返りです。

2014年4月26日の【介護日記】から

10年前に金婚式ということは、父が生きていたら今年はダイヤモンド婚式だったんだな~💎

 

魂は永遠だから、とーちゃん&かーちゃん、ダイヤモンド婚式おめでと~🎉🎊

 

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【介護日記】2014年4月26日


Congratulations on Golden wedding anniversary!

I sincerely bless Dad's and Mom's love.


今日は両親の結婚五十周年、金婚式でした。

母はよく言えば合理的で、いわゆる暦上のこと、たとえば母の日とか敬老の日といった類いのものはずいぶん昔から廃止としてきました。同時に誕生日も祝うのは子どもの頃だけでよしとしてきたので、祝い事に関してはかなりドライな家族でした。ですから結婚記念日も、確か銀婚式を私たち子どもが企画したっきり。

私たちも両親の結婚記念日がいつかなんてすっかり忘れていました。確か四月だったかなーといううろ覚え程度で(^_^;)

でも、今年、金婚式に関しては、母自身もちょっと思い入れが違ったようです。父が元気でいてくれたからこそ、金婚式を迎えられるのだから、こんなにめでたいことはないんだと訴えた私たち子どもの思いを受け入れてくれ、ささやかですがお祝いをしました。

ちょうど一年前、父の容態が悪化して予断を許さない状況でしたから、今年、金婚式を祝うことができたことを本当に嬉しく思います。

 

じーちゃんとばーちゃんのお祝いなのに、自分がろうそく消す係だと譲らない孫の怪獣2号。

ちなみに現在は高校3年生です。


私を除いて書道得意の一家。

こやつのママ、私の妹は師範代です。

2015年4月22日の【介護日記】から

父は寝たきりになり認知症になってからも、時々正気になりました。

そんなときは「こんなザマになっちまって…」と、とてもつらそうでした。

惨めな姿を見られたくないと、友達の訪問も断っていたほどです。

 

だから、こんなこと言っちゃいけないんだけど、ボケてる父と話をしているほうが気が楽でした。

とにかく笑わせていればよかったから。

 

でも、正気な父とは何を話したらいいのか悩んでしまうことが多かったです。 


この日の朝の声掛けは、ちょっとオチャメ気質を出して返されました。

父のイタズラは癒されます。

 

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【介護日記】2015年4月22日

 

今朝、父を起こすときに「グッドモーニング!」って声をかけたら、「ハワユー(How are you ?)」と返された!!(゜ロ゜ノ)ノ

「おとーさんっ!すごいっ!英語しゃべれるんじゃん!」と言ったら、ニヤニヤしながらドヤ顔(笑)

想定外の返しに超ビックリしている私を見て、またニヤニヤ(* ̄ー ̄)

でも、なんだか嬉しかった(*^^*)

2015年4月17日の【介護日記】から

時系列がメチャクチャなので、話がつながっていないかもしれませんが、少し前にこの話の前段で母が訪問歯科医にキレた投稿を振り返りました。

これはその続き。

 

プロと張り合うつもりはありませんが、ドクターたちの言われるがままでは、絶対に当事者である父は快適に過ごせません。

だから、プロと張り合う…ではなく渡り合える?…も違うか(笑)

とにかく、受け身の介護ではなく、こちらからも積極的に提案できる介護をしたくて私は素人にもかかわらず、医療介護職の人たちと肩を並べて学んできました。


完璧に理解できていなくても、ひとつのキーワードだけでも提案すれば、「この家族(特にモンスター娘😈)は油断ならない💦」とドクターを脅し…いや、背筋をピシッとさせて真剣に取り組んでくれます。

 

そんなことしなくても、主治医の内科医ドクターは患者(父)ファーストで、ちゃんと家族の思いに向き合ってくれました。

 

ちょっと歯医者さんはたまに難ありだったけど(笑)

 

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【介護日記】2015年4月17日

 

ちょっと自慢していいですか?(笑)


今日、訪問歯科の口腔ケアがありました。

前回イエローカードを出した(笑)歯医者さんです(^_^;)

今回はちゃんと用意をしてきたようで、母曰く、即チェンジを訴えるほどではなかったとのこと(笑)

(これまでの申し送りがされてない時点で私はブーッなんですが、ま、いっかー)

そして今回は前回とうって代わって念入りにやってくれたそうです。

そこで歯医者さんが、父の歯がきれいだとビックリしていたそうです(前回はそれすらもチェックしなかったんかい!と言いたいところですが)。

「要介護でここまで歯がきれいな人は見たことない」と(^へ^)v

そうしたら母ってば、

「娘が本格的な口腔ケアを学びに東京まで行ってますから(ドヤ顔)」と言い放ったそうで(^_^;)

……確かに口腔ケアの講習は受けたことあるけど、そんなドヤ顔するほどのものでも……( ̄▽ ̄;)

でも、そのハッタリ(!)のおかげで歯医者さんも気が引き締まってくれたようです(笑)


来年傘寿になるのに、1本欠けただけであとはすべて自分の歯が健在な父。

その歯を守るのも、娘の努めと思っていますヽ( ̄▽ ̄)ノ