2016年11月13日の【介護日記】から
若い頃は旅行が好きで、特にタイが大好きでした。
休みを取っては海外に飛び、時には仕事を辞めて1か月とか3か月滞在しちゃったり。
そんな私が介護を始めてから百八十度変わりました。
旅行が嫌いになったわけじゃないけど、優先順位は父が上。
実際に現地に着いたとたんに帰りたくなって帰国時を指折り数える日々でしたから。
今はもう旅行に行けるんだけど、まだそんな気持ちになれません。
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【介護日記】2016年11月13日
「お泊まり外出ができない今が続きますように…。」
……私の大好きな、心から尊敬する人からもらったメッセージの一文です❤
父を在宅介護している私は、泊まりで家を空けることをしていません。
“できない”……というより、“したくない”といったほうが適切です。
父が要介護状態になってしばらくは、私も時々旅行や出張などで泊まりで家を空けることもありました。
でも、いつも現地に着いた途端に父のことが気になり、旅行の間中ずっと帰国の日を指折り数える始末(^o^;)
息抜きのつもりがちっとも息抜きになっていないことを実感し、以来泊まりで家を空けることはしなくなりました。
旅行はもちろんしたい、仕事であれ遊びであれ、泊まりで自由にあちこちに行ける人を見ていると「いいな~!」と思わないわけではありません。
でも、自由に行けない(行かない)今の自分の境遇を不幸だとは思いません。自分で選んでそうしているわけですから。
時々言われるんですよね、「どこにも行けなくてかわいそうに」って。
はぁ?(`□´)
どこにも行けないのは事実だけど、かわいそうだと思われるのは心外です。
旅行に行きたいけれど行けない今の状態がどれほど幸せか……🍀…矛盾しているかもしれないけれど、それが今の私の本音。
その私の心の内を理解してくれる人が、冒頭のメッセージをくれました。
泊まりで家を空けられないということは、父がいてくれているということですから。
涙が出るほど心が癒されました(T-T)